音楽の力で世界は変えられる──Ed Sheeranの「What Do I Know?」は、そんなピュアでまっすぐなメッセージを詰め込んだ名曲です。
この曲では、政治や経済の話題があふれる世の中において、「音楽」や「愛」、「ポジティブな心」こそが世界を変えるんだという想いが、素朴な言葉で綴られています。
🎸 難しい単語や文法はほとんど使われていないのに、なぜか心に刺さる。
📝 英語初心者でも、歌詞から“実際に使える”英語表現がたっぷり学べる。
🌱 そして何より、「英語ってやっぱりカッコいい」と感じさせてくれる。
そんな1曲を、今回は英検準2級〜2級レベルの学習者向けに、わかりやすい和訳&文法解説付きで紹介していきます。
【歌詞和訳・解説】What Do I Know?
英語歌詞 | 日本語訳 | 解説・フレーズのポイント |
---|---|---|
Ain’t got a soapbox I can stand upon | 演説台なんて持ってないけど | “ain’t got”=”don’t have”のくだけた表現。「soapbox」は街頭演説などで使う箱で、意見を主張する立場を象徴。 |
But God gave me a stage, a guitar and a song | でも神様は僕にステージとギターと歌をくれた | 「gave me ~」は「~をくれた」という基本表現。シンプルだけど力強い言い回し。 |
My daddy told me, “Son, don’t you get involved in politics, religions or other people’s quarrel” | 父さんが言ってた、「政治や宗教、人のケンカには関わるな」って | “get involved in ~”=「~に関わる」。”quarrel”は口論、ケンカ。親の忠告としてリアルな台詞。 |
I’ll paint the picture, let me set the scene | 絵を描くように説明させて、状況を話すね | “paint the picture”は比喩表現で、「状況を描写する」という意味。”set the scene”も同様。 |
I know when I have children they will know what it means | きっと僕の子どもたちは、その意味を理解すると思う | “when I have children”=未来の仮定。”they will know what it means”=その価値をわかってくれる。 |
And I pass on these things my family’s given to me | 家族から受け継いだものを子どもに渡していく | “pass on”=「受け継ぐ」。”these things”=愛や教えなど、具体的ではなく抽象的な価値観。 |
Just love, and understanding positivity | それはただ、愛と理解、そして前向きな心 | “positivity”=ポジティブな気持ち。”understanding”=思いやり。シンプルだけど力強い価値観。 |
We could change this whole world with a piano | ピアノ一つで世界を変えられるかもしれない | “could”は「可能性」を表す助動詞。”with a piano”=ピアノで、つまり音楽で。 |
Add a bass, some guitar, grab a beat and away we go | ベースやギターを加えて、ビートに乗れば始まりさ | “grab a beat”=ビートをつかむ。”away we go”=「さあ、始めよう」というノリのいい口語表現。 |
I’m just a boy with a one-man show | たった一人でステージに立つただの男さ | “one-man show”=一人でやるライブ。謙虚さと自信の両方を感じる一節。 |
No university, no degree, but lord knows | 大学にも行ってないし学位もない、でも神様はわかってる | “lord knows”=「神様は知っている」。知識や肩書きより大事なものを伝える流れ。 |
Everybody’s talking ‘bout exponential growth | みんな急成長のことばかり話してる | “exponential growth”=爆発的な経済成長。現代社会の皮肉。 |
And the stock market crashing and their portfolios | 株の暴落とか投資の話とかさ | “portfolio”=資産管理の用語。現代社会のリアルな問題を背景に。 |
While I’ll be sitting here with a song that I wrote | その間も、僕は書いた歌と一緒にここに座ってるよ | “while”は対比の接続詞。「人々は~してるけど、自分はこうしている」。 |
Saying, love could change the world in a moment | 言うよ、愛は一瞬で世界を変えるかもしれない | “in a moment”=「たった一瞬で」。”could change”で可能性をやわらかく表現。 |
But what do I know? | でも、僕に何がわかるんだろうね? | 自分を謙遜するフレーズ。”What do I know?”=「偉そうなこと言える立場じゃないけどさ」。 |
Love can change the world in a moment | 愛は一瞬で世界を変えられる | 繰り返すことでメッセージ性を強調。 |
The revolution’s coming, it’s a minute away | 革命がすぐそこに迫ってる | “a minute away”=とても近い、すぐそこ。”revolution”=変化、社会運動。 |
I saw people marching in the streets today | 今日、街でデモ行進してる人たちを見たよ | “marching in the streets”=社会運動や抗議を表す描写。現代的。 |
You know we are made up of love and hate | 僕らは愛と憎しみでできてるんだよ | “made up of ~”=「~で構成されている」。人間の感情の複雑さ。 |
But both of them are balanced on a razor blade | でもその2つは、かみそりの刃の上で均衡を保ってる | “balanced on a razor blade”=非常に不安定なバランス。強い比喩表現。 |
I’ll paint the picture, let me set the scene | 絵を描くように話すよ、ちょっと状況を説明させて | paint the picture =「情景を描く」set the scene =物語や状況の前置きとしてよく使われる表現 |
I know, I’m all for people following their dreams | わかってる、僕は夢を追いかける人を応援してるよ | I'm all for ~ は「~を全面的に支持する」というカジュアル表現。following their dreams =「夢を追いかけること」 |
Just re-remember life is more than fittin’ in your jeans | でも思い出して、人生はジーンズに体を合わせる以上のものだって | re-remember は Edの造語的表現で「もう一度思い出して」。fittin' in your jeans =「ジーンズが入るように体型を保つ」→ここでは「見た目や体型にとらわれすぎるな」といったメッセージ性 |
It’s love and understanding positivity | 大事なのは愛と理解、前向きな気持ちさ | It’s ~ の構文で「本質は〜だ」と定義している。positivity は「前向きさ」「ポジティブな姿勢」 |
We could change this whole world with a piano | 僕らはピアノひとつでこの世界を変えられるかもしれない | could =仮定法での可能性を表すwhole world =“the whole world”が省略された形 |
Add a bass, some guitar, grab a beat and away we go | ベースとギターとビートを加えて、さあ始めよう | リズム感を重視した口語的な表現away we go =「さあ行こう」 |
I’m just a boy with a one-man show | 僕はたった一人でやってるただの男さ | one-man show =一人で何でもやる、自己完結型の活動を表す |
No university, no degree, but lord knows | 大学も出てないし、学位もない——でも神様は知ってるさ | no university, no degree =ネガティブな列挙で強調lord knows =「神のみぞ知る」強調表現 |
Everybody’s talking ‘bout exponential growth | 誰も彼も指数関数的成長の話ばかり | 'bout =about の略、会話調exponential growth =急激な成長(経済やAIなどの文脈で使われる) |
And the stock market crashing and their portfolios | 株式市場の暴落や、自分の資産の話とか | crashing =暴落する、崩壊するportfolio =投資資産のこと |
While I’ll be sitting here with a song that I wrote | でも僕は自作の歌とともに ここに座ってるだけ | while =「〜する一方で」対比を表す |
Sing, love could change the world in a moment | 歌おうよ、愛は一瞬で世界を変えるかもしれない | could =可能性を示す助動詞in a moment =ほんの一瞬で |
But what do I know? | でも僕に何がわかるっていうの? | 謙虚/皮肉を込めた口語表現。「知ったようなこと言ってるけど、実際どうかな」という感じ |
Love can change the world in a moment | 愛は世界を一瞬で変えることができる | can change =可能性を表す現在形の助動詞in a moment =「一瞬で」「たった今にでも」直訳でも意味が通るが、詩的に「愛は奇跡を起こせる」ようなニュアンスも含まれる |
But what do I know? | でも僕に何がわかるっていうんだ? | what do I know? =謙遜や皮肉、自問の表現。「偉そうなことを言ってるけど、自分に何ができるのか…」という意味合い |
Love can change the world in a moment | 愛は世界を一瞬で変えることができる | リフレイン(繰り返し)で強調している。 何度も繰り返すことで、曲のメッセージ「愛が世界を変える力になる」という信念を印象づけている |
I’ll paint the picture, let me set the scene | 絵を描くように話すよ、ちょっと情景を想像してみて | paint the picture は比喩で「状況を説明する」。set the scene は「舞台を整える=背景を説明する」。話を始める前に聞き手に「イメージして」と呼びかけるフレーズ。 |
You know, the future’s in the hands of you and me | わかるだろ?未来は僕たちの手の中にあるんだ | in the hands of ~ は「〜の手中にある」。つまり「私たち次第」という意味。 |
So let’s all get together, we can all be free | だから、みんなで団結しよう。そうすれば誰もが自由になれるさ | get together は「集まる・団結する」、be free は「自由になる」。ここでは「協力すれば自由で平和な未来が作れる」という前向きなメッセージ。 |
Spread love and understanding, positivity | 愛と理解、そして前向きさを広めよう | spread は「広める」、positivity は「前向きさ、ポジティブな気持ち」。このフレーズは曲全体のテーマを再び強調。愛・理解・前向きな心を行動で示そうというメッセージ。 |
We could change this whole world with a piano | ピアノひとつで世界を変えられるかもしれない | could は「〜できるかもしれない」、change the world は「世界を変える」定番表現。音楽の力を信じる詩的な表現。 |
Add a bass, some guitar, | ベースとギターを加えて | 省略構文(主語と動詞が省略)。命令文として「ベースやギターを加えよう」の意味。 |
grab a beat and away we go | ビートを掴んで、さぁ出発だ | grab a beat は「リズムをつかむ」。away we go は「さあ始めよう」という決まり文句的表現。 |
I’m just a boy with a one-man show | 僕はたった一人のショーをしてるただの少年 | one-man show は「一人で行う活動や演奏」。控えめに自分を語ることで等身大のメッセージ性が出ている。 |
No university, no degree, but lord knows | 大学も出てないし、学位もないけど、神様は知ってる | lord knows は「神のみぞ知る」の意味でも使われるが、ここでは「自分には確信がある」と強調する口語表現。 |
Everybody’s talking ‘bout exponential growth | みんな急激な成長の話ばかりしてる | exponential growth は「指数関数的成長」。現代社会の経済やテクノロジーの加速を皮肉交じりに描いている。 |
And the stock market crashing and their portfolios | 株式市場の暴落や、自分の資産のことばかりさ | portfolio は「投資資産」。stock market crashing は「株価の暴落」。 |
While I’ll be sitting here with a song that I wrote | そんな中で僕は、書いた歌と一緒にここに座ってるだけ | while は「〜する一方で」。周囲との対比を強調する接続詞。 |
Sing, love could change the world in a moment | 歌うんだ、愛は一瞬で世界を変えるかもしれないって | could change the world で「〜かもしれない」。in a moment は「一瞬で」。理屈よりも感情・愛の力を信じている描写。 |
But what do I know? | でも、僕に何がわかるって言うんだ? | 自嘲的・謙遜的な表現。What do I know? は「僕に何がわかるのさ」という定番の皮肉めいた言い回し。 |
Love can change the world in a moment | 愛は一瞬で世界を変える力があるんだ | can change によって、could よりも確信をもって言い切っている。歌の核となるメッセージ。 |
But what do I know? | でも、僕に何がわかるって言うんだ? | サビ内での繰り返しが「謙遜」と「真理の再確認」の両方に聞こえる印象を強めている。 |
Love can change the world in a moment | 愛は世界を変える力を持ってる | クライマックスに向けて強調されるコアメッセージ。 |
✅ この曲の「深い〜な英語表現」ランキングTOP5
ランク | フレーズ | 意味・使い方 |
---|---|---|
🥇 1位 | “What do I know?” | 「俺に何がわかる?」→謙虚・皮肉・強調に使える万能表現。 |
🥈 2位 | “Love can change the world in a moment” | 「愛は一瞬で世界を変える」→エモ系な決め台詞にも◎。 |
🥉 3位 | “Let me set the scene” | 「状況を説明させて」→ナレーション・プレゼン・スピーチで使える。 |
🏅 4位 | “I’m just a boy with a one-man show” | 「俺は1人でやってるだけの男」→等身大の自己紹介にぴったり。 |
🏅 5位 | “No university, no degree” | 「大学も学位もないけど…」→逆境を語るときに使える表現。 |
✏️ 文法・フレーズ解説(英会話に役立つポイント)
英文 | 文法・フレーズ解説 |
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Ain’t got a soapbox I can stand upon | ain’t = am not / have not のくだけた表現。「主張する場を持っていない」=控えめなスタンス。 |
But God gave me a stage, a guitar and a song | gave me A, B and C = 「AとBとCをくれた」リズム感ある列挙表現。 |
Don’t you get involved in… | get involved in = 「巻き込まれる/関わる」。忠告などでよく使う。 |
We could change this whole world with a piano | could = 可能性・希望・仮定を表す助動詞。 |
Love can change the world in a moment | in a moment = 一瞬で、すぐに。歌詞でよく出るフレーズ。 |
💬 会話で使える恋愛・共感フレーズ
「What Do I Know?」は恋愛ソングではないですが、心の温度を上げる表現がたくさん。以下は恋愛や日常トークにも使える応用表現です。
- “I’m just a boy with a one-man show”
→「俺なんてちっぽけなもんだけど…」→謙遜系モテフレーズ。 - “Love can change the world”
→「やっぱ愛ってすごいよね」→恋人や大事な人との会話に。 - “Let me set the scene”
→「ちょっと説明させて」→喧嘩の言い訳でも使える便利ワード。
✨ 英語学習のポイント
🌍 この曲で身につく英語力は?
- スラング&ネイティブ的言い回し(例:ain’t、what do I know?)
- 抽象的な英語の読解力(例:love, positivity, revolutionなどの抽象名詞)
- 発音トレーニングに最適:テンポのよいリズムと滑らかなリエゾンが多く、シャドーイング練習におすすめ。
🧠 音楽×英語学習のメリット
- 記憶に残りやすい
- 感情と結びついて覚えられる
- 英語の“リズム感”が体に染み込む
🎧 洋楽で“感じる”英語学習まとめ
「What Do I Know?」は、学歴や地位ではなく、音楽と愛で人に影響を与えられる——そんなメッセージを優しい英語で綴った名曲。
英語を学ぶことは、ただ単語を覚えることじゃない。
感情・価値観・人生観を英語で感じること。
そんな体験を、Ed Sheeranの音楽が教えてくれます。
🎵 関連おすすめ曲
- Ed Sheeran – “Photograph”
→ 愛と記憶をテーマにしたバラード。文法解説にもぴったり。 - John Mayer – “Love is a Verb”
→「愛は動詞」という名言から始まる哲学的ソング。 - Jason Mraz – “I’m Yours”
→ 明るく楽しいラブソングで、英語初心者にもおすすめ。